産地:愛知県瀬戸
生産者:瀬戸本業窯(水野半次郎 7代)
サイズ:直径約16cm,高さ約5.5cm
パッケージ:なし
瀬戸の焼き物の中でも一般に流通している磁器とは異なる、純白で粗い土(はね土)に、自然灰と天然長石からとれた釉薬を使ったものを「本業焼」といい、この江戸時代からつづく製法を守る窯は瀬戸でも数件のみです。
瀬戸本業窯は、瀬戸市文化財でもある登り窯、洞本業窯を保有する江戸時代から続く伝統ある窯で、6代目水野半次郎氏は民芸運動の指導者、柳宗悦の民芸思想に感銘し、バーナード・リーチ、浜田庄司の指導を受け、「本業焼」に新たな方向性と価値を見いだされました。現在、ご子息である7代目と、将来8代目を継がれるであろうお孫さんがその伝統を守っています。
「黄瀬戸」は瀬戸で作られる伝統的な陶器のひとつで、黄瀬戸と呼ぶマツ灰による灰釉が溶け、クリーム色、もしくは淡青緑の美しいガラス状の肌(貫入)が生まれます。
この黄瀬戸の肌に、瀬戸の伝統的な織部釉(緑釉)を流しがアクセントになっています。
使えば使うほどに器に風合いがつき、美しく変化する様子をお楽しみ下さい。
ご注意:焼き物の表面のガラス質に細かい割れ目(貫入)が入っています。これは陶器のひび割れではなく表面のガラス質の変化によるものです。
お使いになられていると、この貫入に少しづつ浸みが入ることにより、器に風合いがつき、古陶の味わいが生まれます。