伊賀土を使って作られた、昔ながらの風合いの手作りの土鍋です。
伊賀土を使って作られた、昔ながらの風合いの手作りの土鍋です。1〜2人用の土鍋として、または2合までの炊飯、蒸し料理などにも最適です。。
ご飯なら約2合まで炊いていただけます。
満水時、約1000ml
産地:三重県伊賀
生産者:松山陶工場
サイズ:直径約23cm(内径16cm)、高さ約12.5cm(本体7cm、フタ約7cm)
パッケージ:ボール箱入り
伊賀土鍋について
伊賀は古代、琵琶湖の底だった為、伊賀の古琵琶層といわれる地層からとれる陶土は耐火性に非常に優れた粘土で、古くより日本の生活道具として土鍋をはじめとする耐熱陶器が作られてきました。
伊賀の粘土を使用した土鍋は風合いが美しく、耐熱性に優れ、冷めにくく味わい深い土の質感を有している所が特徴です。また遠赤外線効果があるため、食材の旨味を引き出し料理をまろやかに仕立てる効果があります
ただし粘土の性質上どうしても貫入(かんにゅう)といわれるひびが入ります。最近ではそれを破損したのだと誤解される方も多くなってきてるのが現状です。
売り手が詳しく買っていただく方に土鍋の使い方を説明すればいいのですが、時代の流れからか、伊賀産として出荷されている製品の多くが貫入を防ぐため、「ペタライト(葉長石)」という外国産の鉱物(多くがジンバブエ・オーストラリア産)を混ぜて作られるようになりました。
ペタライトを混入すると、収縮が無くなるため、貫入も入らず、直火にかけても割れにくくなりますが、土に粘りが無くなるため、伊賀陶土独特のざっくりとした風合いが損なわれてしまいます。
さらに安価なものは「シャモット」「コージライト」といわれる材料を混ぜて作られています。
なかには、止水剤を塗って水漏れを止めてあるものもありますし、安価な輸入品からカドミウムや鉛が検出され問題になったケースもあります。
当店では、安全性はもとより、器の美しさや伊賀のやきものの伝統を守るため、国産の陶土のみで作られた製品だけをご紹介しています。
土鍋を火にかけることによって、膨張、収縮を繰り返します。
その過程で写真のようにひびが入ります。それは割れたということではなく伊賀の耐熱土を使った土鍋の性質ですの問題なく使用できます。
4年使用した土鍋の様子です。ご使用いただくと、このようになります。
ひびから水漏れがする場合は、お粥を炊いていただくことで止まります。
また、写真の様に釉薬の表面に小さな穴があいてへこんでいます。これは釉薬を掛けたとき、生地にほこりなどがついていたり、燃え残った土の有機物が燃えて、
そこに穴が開いてへこんでしまった「ピンホール」という現象です。使用上は何の問題もありませんので、ご安心ください。
以下の注意点を守っていただくことで、より長くご愛用いただけます。
■初めてお使いになる前に
初めてお使いなる前に必ず以下の手順でおかゆを炊いて下さい。素地の目や貫入(かんにゅう)をうめて、汚れにくく水漏れをおさえ、煮立ちをよくします。
1.土鍋に8分目程度の水を入れ、土鍋の容量1〜2分目のごはんを加えます。
2.弱火から少しずつ加熱しておかゆを炊いてください。沸騰後は弱火にして、焦げないようにしておかゆがのり状になるまで1時間ほど炊き、火を止めます。
3.そのまま火からおろし、完全にさめるまで数時間おかゆをいれたまま放置します。おかゆを取り除き、土鍋をやわらかい布やスポンジでよく水洗いします(洗剤は不要です)。
完全に乾燥してください。
■ご使用のご注意
直火・オーブン・電子レンジでの調理が可能です。
IHなどの電磁調理器ではお使いいただけません。
天ぷら・フライ等の油料理は危険ですので絶対にお辞め下さい。
鍋底がぬれたまま火にかけると割れる原因になりますので、乾かしてから火にかけてください。
急激に温度が変化するとひびが入ったり割れてしまいますのでご注意下さい。
・空炊きは絶対におさけください
・急に強火にかげずに弱火から加熱してください。
・熱くなった土鍋をぬれフキンの上に置いたり、水につけないでください。
■お手入れ方法
吸水性があり、水分が染みこみやすいので、汚れをほうっておくと
匂いやカビの原因になりますで、長時間料理を入れっぱなしにしないでください。
急激な温度変化に弱いため、熱いうちに水につけるとひびや割れの原因になります。
手で触れられる温度にまで冷めたことを確認してから、洗うようにしてください。
少量の洗剤とお湯を使ってやわらかい布やスポンジでやさしく洗って下さい。
水分が残るとカビの原因になりますので、よく乾かしてから収納してください。
食器洗い乾燥機のご使用はおやめください。
こげ、匂いが気になる場合は8分目まで水を入れ、茶殻を一つかみ入れて、
弱火から少しずつ加熱して10分くらい煮立てます。お茶の成分がいやな匂いを吸収してくれます。
カビが生えてしまったら、8分目まで水を入れ酢大さじ2〜3杯を加えて、
弱火から少しずつ加熱して10分くらい煮立てます。酢の成分が殺菌消臭を助けてくれます。
貫入から水がもる場合は、初めてお使いになる時同様におかゆをたいていただくと止まります。